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ファミリー派Special issueHistory of sales promotion item満員御礼。うける販促品の舞台裏。マーケティング アウトドアグッズ関連で自社オリジナルブランドを立ち上げる話が持ち上がったのは、大型スポーツ用品チェーンやホームセンター、ワークウエアーチェーンが、次々にアウトドア用品専門店を立ち上げたりPB商品の展開をスタートし始めた頃。ただ漠然とアウトドアグッズが売れているという事実だけが語られる中で、販促品としてのアウトドアグッズ開発がスタートしました。 実は、約10年前にもアウトドアグッズのオリジナルアイテムを展開していましたが、その際にラインナップされたアイテムは当時の開発関係者が感覚的にチョイスしたものが多く、結果として定着させることができませんでした。その経験を踏まえた上で、今回の開発担当者がまず取り組んだのは、徹底した市場の分析でした。 手始めに行ったのは「同業他社のアウトドア系販促品」と「自社が扱っているアウトドア系販促品」についてのリストアップと傾向の分析です。それと併せて、ホームセンターが扱うアウトドア用品やアウトドアレジャー専門店の商品ラインナップについてまで調査の幅を広げ、今のアウトドアブーム下で求められている商品の洗い出しを行いました。どんな機能のアイテムが、どんな価格帯で、どんなユーザー層に必要とされているのか? そんな傾向を整理する中で見えてきたのは、販促品としてのアウトドア用品のターゲット層です。アウトドアに憧れはあるけれど、頻繁にキャンプに行くほどではないという『潜在的アウトドア層』が、アウトドアというワードに興味を示す層の中で大半を占めていることがわかりました。 小さなお子さんのいる家庭は週末には家族で公園に出かけ、キャンプチェアやレジャーシートでお弁当やテイクアウトのデリカを楽しみます。運動会や屋外のスポーツ観戦に出かける時は、お気に入りのドリンクを入れたマイボトルやペットボトルホルダーを持って出かけます。川やプールでの水遊びには、日除けにもなる小型のテントが必需品です。つまり、販促品としてのアウトドア用品は、キャンプでも使うことができるレジャー用品という結論に辿り着きました。3ピクニックや運動会観戦でも重宝する潜在的アウトドア層向けグッズ。01.marketing

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