SPソース2023年秋号vol133
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ジグソーパズルのように、難解複雑なセット商品の開発。5満員御礼。うける販促品の舞台裏。 販促に採用される防災用品セットに求められている価格帯は、過去の販売実績のデータからある程度想定することができました。次に、それぞれの価格帯に合うように商品を組み合わせていくのですが、実はこれが最も大変な作業なんだとか。その理由は、防災用品セットならではの商品点数の多さにありました。いかに大変なのかは、シリーズ最多の「28点セット」の内容を組み立てる作業をイメージするだけで、ご理解いただけるのではないでしょうか。 「セットの販売価格を決める」「災害時に役立つ防災用品のリストを作る」「防災用品に優先順位をつけて組み合わせてみる」「価格に対してセット点数と内容が魅力的なのかを総合的に判断する」「改善点を見つけて改善を繰り返す」こうした作業は、企画担当だけでなく、貿易担当や仕入担当も交えて進められるので、組み合わせる点数が増えるほど困難を極めることになります。また、ひとつで多くの機能を持つアイテムは、防災セットとしての対応用途を広げてくれるため必要不可欠。いかに機能が被らない商品を探して組み合わせられるかが腕の見せ所になります。 また、中価格帯や低価格帯のセットは、最高価格帯セットから優先順位を付けながらアイテムを削ることで、大まかなセット内容が決められます。しかし、セットとしての魅力を損なわない努力が求められるため、低価格のセットほどアイテムを決めることが難しいそうです。 こうしたさまざまな視点から防災用品セットの組み立てを考えてみると、まるでジグソーパズルを創るような作業の繰り返しであることがわかります。 家庭に備えてもあんしんで、職場に備えてもあんしん。生活空間にも自然に馴染む「モシモニソナエル」シリーズは、今後も新たな商品開発が予定されており、ラインナップの更なる拡充が期待されています。Special issueHistory of sales promotion item防災用品としても販促品としても魅力的なセット商品のラインナップとは?

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